名簿も、先生、医者、大企業の課長クラス、公務員などそろっているそうです。金持ちの名簿は、社員が会社から買うそうです。1つ決めれば、100万円単位の手当てがつきますからね。すごいものですよ。知り合いの若者は半年で辞めましたけどね。“あれは不動産屋じゃなくて、不動産を売り物にしているだけで、先物取引きやダイヤとか着物とか浄水器を売っているのと同じだ！”と言っていましたよ。学生の時に、取引主任者まで取っているのですが、そんなの何の役に立ちませんね。電話でアポ取ればいいのですから、あとは先輩が決めてきます。まあ同行はするみたいですけどね。でも三上さんも5軒、よく買いましたね。まあそれだけ、属性もいいという証ですけどね。」
と林が言うと、
「嫌味ですか。もうやめたいのですが、返済止めて売却したら、どうなりますか。」
「正直言って、売れませんね、希望の価格では。収益物件は利回りで見ることは知っていると思います。要するに、表面利回りが10％位ないと投資家は手を出しません。三上さんの物件は、家賃で7万円位ですよね。7×12＝84万が年間の収入です。サブリースしているので、賃借人は恐らく75,000～80,000円位払っているでしょう。これで計算しても、年間100万円位ですよね。10％の利回りなら、1,000万円が物件価格ですよね。よくみてもですよ。まだローン残は1,500万円以上あると思いますよ。1件で500万なら5件で2,500万円残債務が出ることになりますよね。費用を払えば、3,000万円は残るでしょ。」
とここまで、林が話すと美代子が
「そんなにですか？」
と、驚きの声を出し、三上は黙ってしまいました。


電話はこちらへ0120-888-349
メールはこちらへ
ご相談は任売コーディネイト９９へ