忍者ブログ

任意売却アドバイザー

任意売却アドバイザーが携わった本当にあったお話として、住宅ローンの支払いが滞り自宅が競売にかかった人や、投資マンションの支払いができなくなり困っている人など、住宅に関するお支払いにお困りの方にアドバイスとなる、お話を日々書き加えていきたいと思います。
HOME » 任意売却相談事例 » 林さんの住宅ローン事件簿2011その1親子間売買VOL4
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

平成8年頃から、ショップも閉店が続き、決定的だったのが、10店舗をもつディスカウントが倒産。
 月曜日朝に、父親の問屋仲間から連絡があり、店舗の経営者が逃げたそうです。土・日曜日の売上げを全部持って行ったそうです。2週間、感謝セールをしていた、父親も数百万円の品を納入していたそうです。
 卸業は、ほとんど当月末締め、翌月末支払のため、2か月分の売掛金があります。小川の会社へ母親から連絡が来て、小川も午後から早退して家に飛んで帰ったそうです。引っかかった金額は、1,000万円になったそうです。卸業は、20%も利益がとれれば上等です。
 「その時は母親は、動転していて、父親からの連絡を待つだけで、何も手がつかず、まだ携帯など持っている人は少なく、ポケットベルの時代でしたから、私の嫁も子供が小さい時でしたから、オロオロするだけです。私は、これで父親の会社も終わりと思いました。」
と昔を思い出していました。
 「夜の10時過ぎに番頭格の社員と帰って来たのですが、もうお通夜のようです。」
父親は
 「参ったよ。債権者は集まるは、社員はいるは、店にある商品を引き揚げる問屋もいるし、ウチも車に積めるだけ積めてきたけど、ハイエースだから高い品だけ持ってきたよ。明日はもうダメみたい。弁護士が入ってきてね。持ち出せないようだよ。計画倒産だよな~。1,000万円くらいやられたよ。ビールでもくれよ。」
と言われ、嫁がビールを持ってくると、一口飲むとあとは手つかずです。
 「でも倒産防止に加入していたので、400万円位は借入れができたのですが、それから毎年といっていい位、手形の不渡りや集金が出来ずとかで私も結構小銭を貸してあげたのですけどね。もう無理です。」
 小川は一気に話してくれました。後、ローンは10年足らずです。少々残念ですが、 小川が買えれば、父親の努力もムダにはならないと林は考えていました。
 「わかりました。小川さん、少し教えてください。知っている限りでいいです。」
と林は言うと、
 「まず、住宅ローンの借り入れは、公庫ですか、銀行ですか。残高は?」
 「A銀行です。残りは2,500万位ですね。」
 「他に抵当権は?」
 「同じように、A銀行から事業用で、1,000万円あります。」
 「国金とか、保証協会は?」
 「ええ、国金が800万円位です。」
調べてきたのか、小川はスラスラ答えてくれます。
 「他には抵当権とか差押えはあります?」
 「えっと、不動産担保ローンのTファイナンスで200万円位。」
林は、Tファイナンスはよく知っています。(Tファイナンスで借りているようでは、小川のいうように終わりだね)と心の中でつぶやきました。
 「抵当権以外の一般債務はどの位ですかね。大体でいいですよ。」
 「ええ、倒産防止がまだ200万円位あります。サラ金が3社で200万円位。カードのキャッシングが5社で350万円あります。」
 「税金は?」
 「固定資産税は、50万円位で、差押えすると言われて少しずつ入れています。県税も100万円以上はあると思います。あと、買掛金が300万円位です。ほとんどのメーカーがもう現金でしか売ってくれないので、300万円は少しずつ、現金仕入れの時、プラスして払っています。」
聞いただけで、1200万円位です。

電話はこちらへ0120-888-349
メールはこちらへ

 


拍手[0回]

PR
お名前:
タイトル:
メールアドレス:
URL:
コメント:
パスワード:   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール
HN:
性別:
男性
バーコード
ブログ内検索
P R
アクセス解析
忍者ブログ [PR]
Powerd by NINJAブログ / Designed by SUSH
Copyright © 任意売却アドバイザー All Rights Reserved.